周りの人が理解しにくいパーソナリティ障害|周囲の理解が改善の鍵

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遺伝と環境が主な原因

看護師

パーソナリティ障害とは、性格に著しい偏りがあるために社会生活がうまくおくれないという障害のことです。パーソナリティ障害にはいくつかの種類がありますが、近年目立ってきているのが境界性パーソナリティ障害とよばれるものです。このときの境界性という言葉は、神経症と統合失調症の境界線上の症状がでるということを示しています。たとえば、感情の起伏が激しくコントロールができないという症状は神経症的な症状ですが、判断力や論理的な考え方ができないというのは統合失調症的な症状です。境界性パーソナリティ障害ではこのように二つの性質をもつ症状が発症します。症状としては、感情のコントロールの困難さや、自己肯定感の低さから来る自傷行為や依存、希死念慮、精神病的記憶障害などが代表的なものです。その原因は遺伝と環境が大きいといわれています。特に、幼児期の愛情不足や関わり方の誤りが大きな要因といわれます。病院にいけば治療は可能ですが、重要なのは本人の治りたい、治したいという意志です。

パーソナリティ障害は患者が増加しているといわれています。その理由には二つの考え方があります。一つ目は、実際には増えていないが病院にいって診断を受ける患者が増加したという考え方です。昔も今も一定数の患者は存在したが、昔に比べて現在は精神疾患の認知度が高くなったため、病院で発見される確率が高くなり患者が増加したという考え方です。単なる性格の悪い人や面倒な人であると考えられていた人が実はパーソナリティ障害であったとカウントされるため患者が増加したように見えるということです。あるいは、実際に患者数が増えているという考え方もあります。これは、共働きの増加により幼い頃から母子分離をされていた子供が増加しているからというのが大きな理由です。そのため、愛情不足になったり、逆に早期から教育をさせすぎて知らず知らずのうちに条件付きの愛情を与える結果になっていたという現象もあるとされています。いずれにせよ、昔の潜在的患者数は現在では把握できないのではっきりとした数値にはあらわれてきません。ですが、病院で診察を受けるパーソナリティ障害の人は増加しているのは事実といえます。

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